サーフポイント:千葉エリア

九十九里浜、サーフィン王国。昔某アーティストが「ああ〜、九十九里浜〜♪」と歌っていたのが思い出されます。千葉の外房で太平洋に面した長い砂浜地帯、近年では九十九里浜も砂浜の浸食が進んでしまい、年老いたサーファー曰く「全く変わってしまった。」と言う方もいらっしゃいます。

サーフィンには最適ともいえる地形で、九十九里浜の長い海岸にはいくつものサーフポイントが点在しており、週末になるといたるところでサーフボードを積んだ車を見かけます。

ほとんどが遠浅のビーチブレイクであるため、砂も動きやすく、サンドバー次第という点もあるんですが、人知れず良いブレイクがあるポイントも出現したりもするので波チェックはかかせません。

多くの県外サーファーが波を求めて九十九里浜に集まりますが、初心者からでも楽しむ事ができる代表的な九十九里浜のサーフポイントをいくつかご紹介いたします。

まずは最北端の銚子から少し西へと車を走らせると見えてくるのが飯岡エリアになります。

飯岡エリアは昔はローカルがきついという印象でしたが、最近は少しオープンになってきています。ただ、やはりメインエリアはビジターは外すのが無難でしょう。九十九里浜の中では北東風に強いという特性があり、千葉の天敵の北東風が吹いたときにはチェックするべきポイントでしょう。

飯岡エリアでオープンなポイントと言えば、信号下、飯岡荘前、椎名内(別名:安太郎)が有名です。飯岡エリアはテトラポットが海に投入されているので、その内側かテトラポットの間でサーフィンします。サイズが大きくなりすぎるとアウトで割れるようになるんですが、初心者は入らないほうがいいでしょう、カレント(離岸流という海の中の流れ、毎年多くの海難事故の原因となっている)もサイドカレントが強くなり、パドル力がないとあっという間にながされてしまいます。

飯岡エリアから30号を南下するといくつかポイントがありますが、有名なのがやはり片貝、作田エリアですね。片貝は飯岡と同様に東北風に強い特性があります、漁港が風の影響を軽減するんですね、さらに交通の便もよいので、比較的混雑します。

片貝の漁港、新堤というポイントがメジャーですが間を分ける堤防の周辺に強いカレントが生まれます。

波のサイズが頭を越えたぐらいが目安ですが、とてつもないハイパーカレントが生まれます。上級者はそれに乗り、はるかアウトを目指してゲティングアウトしますが、自信のない人は絶対にまねをしないようにしてください、本当に危険です。

カレントから抜け出せなくなり、そのままカレントの流れが漁港の堤防に向かっているのでそちらでどざえもんになってお亡くなりになっている方も毎年います。自分の今の実力を過信しないのが自然を相手にしたスポーツの鉄則です。←頭オーバー

夏の片貝は、かなり海も混雑しており、波待ちをしていると教室の中で授業を受けるのと同じくらいに周辺に人がいて、正直混雑すぎてサーフィンどころじゃないかもしれません。そのような場合は初心者はポイントを外して他のポイントで入る事をお勧めします。

さらに南下していくと、一宮や波乗り道場といわれる志田下があります。

志田下は波の良い時にはローカルとプロのセッションの場にもなり、必然的にそのような日はビギナーやビジターは見学に回ったほうがいいでしょう。

波乗り道場と言われたのも昔のことなのか、ポイントの歴史を理解していないビギナーも最近は多く見受けられトラブルの報告もあるようです。さらにロングボード禁止のローカルルールがあります。

他にも有名な東浪見というポイントもあったのですが、二年前の台風により駐車場が丸ごと飲み込まれてしまって車が止められなくなってしまいました。

ただ、波はコンスタントにあり、世界大会を始めとする数多くのメジャーコンテストも行われているエリアになります。九十九里エリアの中ではカレントも強く、サーフィンを始めたばかりの人間がその日のコンディションも理解せずに入るのはお勧めできません。

千葉は海岸に大きく面しているので、他にもたくさんのポイントがあります。サーフィンに慣れてきたら、他のポイントを探して、車を走らせるのもいいと思います。「おっ」という波に出会えるかもしれませんね。

ゆったりと景色を見ながら車を走らせ、路傍の花に目をやるのもよいかもしれません。

写真だと少しわかりにくいかもしれませんが、菜の花がきれいな黄色をしていました。思わず車から降りて写真撮影、そんなのんびりした時間と空間が流れるのも田舎の風情があるということでしょうね。



- テンプレートマジック -